腎臓病における食事療法の3つの基礎知識について その2
タンパク質の調整について知る
タンパク質を摂取すると、吸収された後に代謝されて最後は尿素窒素(BUN)になります。このBUNが以下のメカニズムにより、腎臓に影響を与えます。
・「腎臓の糸球体への負荷」
・「代謝性アシドーシス(血液が酸性になる)」
・「ミネラルの異常」 など
このようなことから、腎臓機能低下にはタンパク質の制限がなされることがあります。
具体的には目安として腎機能の状態に応じて以下のように推奨されています。
・「CKD stageG3a(eGFR45以上):0.8-1.0g/kg/日」
・「CKD stageG3b以降(eGFR45以下):0.6-0.8g/kg/日」
タンパク質は植物性か動物性かによっても変わってきます。
動物性タンパク質はアミノ酸を効率的に体に吸収することがメリットであり、植物性タンパク質は野菜・果物に含まれているビタミン、食物繊維も同時に摂取できることがメリットといえます。また、中にはタンパク質調整食品という食品も実際に販売されています。
このようなことがメリットの一方で、タンパク質制限には以下のようなリスクがあります。
・「身体機能への影響」
・「食事量の低下」
・「他の栄養素でのカロリーの補正の難易度が高い」 など
我流でタンパク質を制限するのはとても危険です。ですので、必ず管理栄養士や腎臓内科医の指示のもと行うことが重要です。
しかしながら塩分制限が最も効果的であり、タンパク質制限はそれに比べて限定的といえます。
タンパク質とリンの関係
リンとは、エレンルギーの運搬を担い、細胞膜の構成成分になります。またカルシウムと結合することにより、骨や歯を丈夫にする作用があります。
リンは人間に不可欠な物質になりますが、腎から排泄されるので、腎機能が低下してしまうと過剰になってしまいます。タンパク質とリンは切っても切れない関係であるため、ここでタンパク質摂取の難しい問題に直面します。一般的に、タンパク質1g あたりのリン量はだいたい15mgであるといわれており、リン摂取量はタンパク質摂取と相関関係にあるといえます。









